日射病と熱者病の違い

カルテNO00346

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海田まつたに鍼灸整骨院


近年、熱射病や日射病よりも

「熱中症」という言葉を

見聞きすることが多くなりました



しかし



熱射病や日射病が

「熱中症」という呼び方に

置き換わったわけではありません



それぞれの違いについて解説します



熱中症に熱射病と日射病も含まれる



熱中症は

気温、湿度、風などの気象条件による環境や激しい運動など

身体の内外から「熱」の影響を受けて起きる不調全般を指します



自身が作り出す熱と

身体から放出する熱の

バランスが崩れることや



体内の水分と塩分のバランスが崩れることで

さまざまな不調を引き起こします



従来



熱中症は

「熱失神」

「熱痙攣(けいれん)」

「熱疲労」4

「熱射病」といった4タイプに分けられていました



しかし



現在は「熱中症診療ガイドライン」(日本救急医学会)において

病名を「熱中症」に統一し、その重症度をⅠ〜Ⅲ段階に分けています




熱中症の重症度と症状についての詳細は

『重症度別に見る熱中症の症状』

で詳しく解説しています




「熱射病」は、頭痛、吐き気、めまいの症状に留まらず

意識喪失や臓器障害を引き起こし死に至ることもある症状が現れる段階で

ガイドラインの中でもっとも症状の重いⅢ度に位置付けられています



「日射病」は

段階分けではなく

熱中症の中でも

直射日光が原因となって

発症した場合をいいます



日射病から熱射病になることも



直射日光によって発症する熱中症が日射病ですので

症状が重くなりⅢ度(重度)になれば

熱射病と言うことができます



つまり



熱射病と日射病は2つの異なる病名ではなく、

●熱射病:重度の熱中症についた診断名

●日射病:熱中症の原因からついた診断名

と、まったく異なる指標でつけられている病名なのです



言い換えれば


熱射病は直射日光の有無に関係なく暑い環境下で発症し

至急入院して治療しなければならない危険な状態です



一方


日射病は

発症の原因が直射日光のみのものを指し

程度の判断はできません



水分の補給や身体を冷やすなど

セルフケアで治まる場合もありますが

意識がはっきりしないような重症な場合は

至急医療機関に運び医師の診察を受けましょう




「熱中症」

「熱射病」

「日射病」


の違いを理解することは

いざというときの対処の仕方にも

大きく関わります

この機会に正しく区別しましょう


参考文献セルフケア大学



暑い日が続きますが

暑さに気を付けて

過ごしましょう


今日はここまで


広島県安芸郡海田町窪町4-48三宅ビル2階

まつたに鍼灸整骨院⇒カチッ



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